【 Vol.8】老化を防ぐ有効成分      皮膚科医師 林 圭子 
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肌の老化にブレーキ!をかける有効成分

ふと気づいたら目尻にうっすらとカラスの足跡。どうあがいても、いやおうなしにせまってくるのがお肌の老化です。けれどもその進行を遅らせることのできる成分が、今、注目を浴びています。その中でも近頃よく聞かれる成分「αリポ酸」と「DNA核酸」など、お肌のアンチエイジングやダイエットにおすすめの成分についてご説明します。
20歳がわかれ目
年をとるからシワができる・・・。それだけが原因ではないということは周知のとおりです。その要因はさまざまですが、大きくわけると「乾燥」、「紫外線」、「表情筋」の3つ。それらが肌にダメージを与えて、肌老化を進行させてしまうので、要注意です。
※肌についてのくわしくは、第1回「肌について」をご覧ください。

20歳以前

20歳以降
●黒く、量の多い髪 ●白く、量の少ない髪
●何でもどんどん覚えられる ●聞いたことをすぐ忘れてしまう
●みずみずしい肌 ●かさついた肌、シミのある肌
●ケガをしてもキズがすぐ治る ●ケガをしてもキズがなかなか治らない
有効成分の摂取方法

 有効成分の摂り方としてサプリメントがあります。サプリメントとは英語で「補給」という意味で、毎日の食事で不足しがちな特定栄養素を補うための「栄養補助食品」と目的に応じて摂る「機能性食品」があります。
 栄養補助食品としては、ビタミンやミネラル、アミノ酸があげられます。また、機能性食品はアンチエイジングや美肌に対してのもの、ダイエットを目的としてものがあります。
 にきびやシミの治療では、薬としてビタミン剤を処方することが多いですが、抗酸化作用のあるものや抗老化作用のあるものは、美肌のためには上手にサプリメントとしてとらなければいけないものと考えています。

【有効成分】αリポ酸
 まず、私のマイブームでもあるαリポ酸からご説明します。日本では、これまで医療機関でしか認められておらず、2004年の6月、遂に栄養補助食品として使用が認可されましたが、アメリカではコエンザイムと並びアンチエイジング、ダイエット成分としてTOPクラスの人気もち、日本よりもずっと前にサプリとして浸透しており知名度も高い成分です。

 
●α-リポ酸とは?
 α-リポ酸は、別名「チオクト酸」とも呼ばれ、糖分からエネルギーを作り出す過程で必要な栄養素で、糖分の代謝を促進するほか、糖分を細胞内に取り込むのに必要なホルモンであるインシュリンの効きを良くすると言われています。
 欧米では30年以上も前から実際に使用されている補酵素の一種で、人間の体内に存在して、ガンや様々な生活習慣病の原因となる「活性酸素」を除去する“抗酸化力”に優れた成分です。
 
● α-リポ酸は人間の体内で生成できないのですか?
 α-リポ酸は人間の体内でも生成はしているのですが、ごく微量にしか生成する事ができず、また20歳をピークに減少しはじめるといわれています。ちなみに食事によって摂取しようとしても、多く含まれている、ほうれん草やレバーなどで1日600Kgも食べなければ補充できないものなのです。
 
● α-リポ酸が良いとされる根拠はなんですか?
 それはα-リポ酸の持つビタミンCやEの約400倍とも言われる「抗酸化力」と糖をすばやくエネルギーに変える「体内代謝促進」です。その“抗酸化力”は、なんと、ビタミンCやビタミンEの400倍!
 さらにαリポ酸の優れた点は、体内で使われてすでに酸化したコエンザイムQ10やビタミンC・E、グルタチオンなどの他の抗酸化成分も再活性化して再利用するということ。
α-リポ酸には、他の抗酸化成分のリサイクル能力 があるのです!
 また、α-リポ酸は、水溶性と脂溶性の両方の性質を有しているため、体内のあらゆる部分に存在し、細胞のかなめであるミトコンドリアをも活性化させ、細胞から新陳代謝を活発にします。
 そのため、全身にアンチエイジング(老化防止効果)を発揮するのです。
【有効成分】DNA核酸

 人間の細胞は約60兆あるといわれ、体内で絶えず細胞の新陳代謝が行われ、細胞分裂を行ったり、正常な機能を維持していくために必要なのが「核酸」なのです。個々の細胞には細胞核が存在します。その核の中には細胞が増殖したり、活動したりするために必要な情報が、非常に精密な形で「染色体」として保存されています。その情報の基本となっている物質がDNA(遺伝子)です。RNAは遺伝子DNAの情報を基にして細胞の活動に必要なアミノ酸を合成し、それからタンパク質を合成します。
 これら1つ1つの細胞が生物の生命活動の源となっているのです。この生物活動の源となる“核酸”は、1869年にスイスの化学者ミーシャーにより発見された高分子物質で、DNA(デオキシリボ核酸)RNA(リボ核酸)に大別されます。核酸には天然のクリームと呼ばれる皮脂の分泌をコントロールする働きがあり、毎日補給することで若々しい肌が甦ります。また「核酸」に結合しているプロタミンというタンパク質には、脂肪やコレステロールの吸収を押さえ、またアルギニン、リジンといった塩基性のアミノ酸を多く含みみます。このアミノ酸にはダイエット効果のあることがわかっています。
 原料としては、サケ白子抽出物が一番すぐれているといわれています。

一般的な効果
●活性酸素の除去 ●年齢によるお肌のダメージの緩和 ●新しい皮膚の再生を促進
●紫外線などのお肌へのダメージを防ぐ ●シミ、しわの形成を食い止めるはたらき ●肝機能の強化
●お肌のうるおいを保つ ●脳機能の低下の防止 ●疲労回復
●ダイエット効果    


DNAやRNAをさらに知りたい方はこちら↓
 
●DNA(デオキシリポ核酸)とは?
 成長期を過ぎたらDNA製造能力は激減する!
 DNAは、遺伝子の本体として遺伝子情報を伝え、細胞の分裂・成長・エネルギー生産のすべてをコントロールし、細胞の誕生から死滅までを支配しています。DNAは五炭糖、リン酸、そして4種類の塩基(A、G、C、T)がラセン状に結合した構造をしていて、肝臓で製造されるもの(デノボ合成)と、食物から摂取された核酸が再合成(サルベージ合成)されるものの2通りで体内に補給されます。
しかし、成長期を過ぎると肝臓で製造する能力は衰え、細胞分裂のスピードダウンや質の悪い細胞、あるいは不完全な細胞がつくられてしまいます。それが老化の原因となっていろいろな症状で現れるのです。ですから、製造能力が減少した量のDNAを補給することが必要になってきます。


● DNAの働き

1)あなたのDNAは遺伝子情報を正しく伝えていますか
すべての生物は、成長過程において細胞をどんどん分裂させて身体をつくります。身体が完成すると今度は、古くなった細胞を新しいものと交換する作業を続けていきます。元気なDNAは、細胞分裂をするにあたって自分とまったく同じDNA、核をつくり、その命令によって古い細胞とまったく同じ細胞をつくる働きをしています。

2)タンパク質の合成
あなたのDNA・RNAはタンパク質(身体)を正しくつくっていますか? 心臓、血液、皮膚をはじめとし、身体の主成分はタンパク質です。また、生体内で起こるさまざまな化学反応に関与している酵素もタンパク質でできています。これらのタンパク質は、遺伝子情報がすべて記憶されているDNAの指令によって、RNA(リポ核酸)がアミノ酸を組み合わせて作られます。ところが、そのアミノ酸の組み合わせがひとつでも違ったものになると、不完全なタンパク質となって本来の機能が働かなくなったり、正常な化学反応ができなくなってしまいます。
その結果、血液や皮膚、髪の毛、内臓の細胞が変性し、老化現象や成人病の原因となってしまうのです。

3)あなたのDNAは活性酸素を除去する
DNAのもうひとつ重要な働きに、悪玉といわれる活性酸素を減少させる“抗酸化作用”があります。これは、DNAが分解された低分子核酸(A、T、G、Cなど)と、それが酸化された尿酸が体内に入って悪さをする酸素を除去するのです。
抗酸化作用があるとされる栄養素やビタミンC、ビタミンEよりも、尿酸の抗酸化作用のほうがはるかに優れていることが明らかになっています。DNAは活性酸素を除去し、老化を防ぐ大きな役割を果たしています。以前は、尿酸は通風の原因ということだけいわれていましたが、このような重要な働きをすることが明らかになって、むしろ尿酸値の高い人のほうがガンになりにくいことが統計上にもはっきり表れてきています。(高すぎるのも、良くないですが・・・。)
 
● RNA(リポ核酸)
 あなたのボケを防止するRNA
 RNAはDNAと協力してタンパク質を合成していますが、その他に脳細胞の働きを活発にする役割も持っています。脳細胞は他の細胞と違って、細胞分裂はしません。ですからDNAを必要としない代わりに、RNAが脳細胞を元気にするため項張っているのです。昔から、頭は使えば使うほど良くなるといわれてきましたが、RNAも同じです。RNAも脳細胞を使えば使うほどその量は増えてきます。逆にいえばRNAを与えると、脳細胞の働きが活発になるということになります。このことからもわかるように、RNAはボケの防止に効果があるというわけです。
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